SSブログ

あの道、花道 [英国旅]

初夏。
いつもは航空運賃の安い晩秋〜晩冬なのだが、
珍しく、初夏のイギリスへ来ている。

初夏のイギリスは、どうか?
まず、サマタイムである。
朝が早く(もう、朝?)、
夜なかなかふけない(いつまで明るいんだ!)、
ついつい行動時間も長くなる。
勝手が違う。

ヨーヴィルからエクセター方面へ、レンタカーでA30。
平行してM5(高速道路)も通っているが、
まず、といっていい、ローカルな方の道を選択す。
初夏の、作物に覆われた田園風景も、新鮮だ。
(秋と冬は土むき出しなので)

田園の小さな雑貨屋で、飲料水を買う。
簡単な食料品、飲料水、肥料、種など売ってる。

雑貨店前の路肩にクルマ停め、
水を飲みながら、しばし休憩。
ここは、どの町、どの辺りかなぁ。
と、目の先にパブリック・フットパスの目印。
家屋と家屋の塀の間の路地から入るらしい。

へぇぇ、行ってみますか。
パブリック・フットパスの目印には、どうも、そそられる。
(日本で、赤地に黄文字抜きの『ラーメン』の旗の前を素通り出来ないように)

路地を進み、『人ン家の庭じゃないの?』を抜け、
こんもり林の丘の小道になった。
木々のトンネル抜けた先は、たぶん農地か?
柵とステップ(柵越えのための)がある。

柵を越えたとたん、突然、
全て、薄紫色の花の畑!!!!
が、視界いっぱいに広がった。

ひゃ〜〜〜〜〜

あったり中、全部、全部、
薄紫色の花、知らない花。
その中、あぜ道へとフットパスは続いている。
隣村とか、どっかへ繋がってるのか、道の先は見えようも無い。

ひゃ〜〜〜〜〜、ひゃ〜〜〜〜〜〜、って気分で、
あぜ道、どんどん歩き進む。

イテッ、足元のイラクサに注意しなきゃ。

お、反対方向から、これまた絵に描いたようなイギリス爺さんがやって来る。
長く白い髭、編み込み模様のベスト、杖。
※余談、イギリスは爺さんの宝庫だと思う。

「ハロー」
「ハロー」
「この花、これ何ですか?」
「これはのぉー」(って感じで)、
「パンを焼くのに使う油になるんじゃ」と言ったらしい、たぶん。
「毎日、隣村から隣村まで歩いとるんじゃよ、フォッフォッフォ(笑い声)」

後になって、
隣村も先の隣村も、
ロードマップで位置を探そうしたが、見つからない。
白い道どころでない、あぜ道のフットパスなんて載ってるはずもない。
なので、あれがどの辺りだったのか、
今もって、わからない。

し・か・も!
ロンドンへ戻り、ホテル近くの、ヤバそうな店で現像に出した、
その風景の写真は「なんでだ〜?」失敗してやんの。
てなワケで、ホントに幻の、あの道、花道。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。