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横須賀美術館にて『若林 奮』のValleysを歩く。 [カルチャー]

馴染みの映画館があるように、
馴染みの美術館というのも、ある。

世田谷、平塚、府中、そして今回の横須賀美術館。
馴染みというか、立ち寄るというか、ドライブついでに、とか、
セットで、もう一ヶ所立ち寄るスポットがあったりとか、
その日の予定になかったけど「寄ってこか」と足を向ける場所。

横須賀とセットなら、神話の舞台のような神社が二ヶ所、
関東大震災で海に崩れ落ちたままの、
観音崎灯台(初代だったか二代目だったか)の残骸を見るとか、
走水にあるヴェルニーの水道事業記念公園で水を汲むとか。
それから、横須賀美術館内の丸窓から、
東京湾と、その向こう岸の千葉県を眺め、
「有事の際は、逃げるなら横浜・東京より、千葉だな」と認識するとか。

さて、今回は『没後20周年 若林奮(いさむ、と読む)』。

って誰? なのだが、最近では、もっぱら知らない人の作品を。
この方も、もちろん知らなくて、
ここ横須賀美術館の敷地内に設置された屋外彫刻『Valleys』の作者。
後で観に行こう、と、まずは館内に展示された、作品にまつわる
着想とかをスケッチしながら構想を練る、ためのドローイングを見る。

この量が、まぁ、まぁ、まぁ膨大で、
幻想のような空想のような、思いつきを線にしただけのや、
設計図のようなのや、風景みたいなのや、いろいろ。
アーティストは(というか、この方は)このようにして作品にしてゆくのかと、
一枚一枚のドローイングからというより、そのしつこいくらいの量から知る。

実際に、その後で美術館の庭に出て、作品を見た。
V字型の通路、谷間『Valleys』。
あの、しつこいくらいの量のドローイングを見てればこその作品。
谷間を歩き、戻り、また歩いた。


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世田谷線で。 [カルチャー]

映画鑑賞といえば最近は、もっぱら早稲田松竹なのだが。

今回は、ロードショー上映で見逃し、
早稲田松竹へ降りてくるのを待ちに待ってる『遺灰は語る』、
待ちきれず、下高井戸シネマで見ることに。

久しぶりの世田谷線だ。
コトコトのんびり、小学生男子の立ちこぎ自転車なら、たぶん追い越されるスピード。
窓からの住宅地や、踏切を渡る自転車や、
車内の「専門学校生徒」に見える(何故だろう)年代の人たちを、じっくり観察。
下高井戸は終点だし、そうだ、このスピード感で、のんびり見てられるんだ。

駅から下高井戸シネマまで行き(すぐ)、
整理番号付きチケットをもらう。
上映まで1時間、商店街の2階の喫茶店コロラドで、
厚切りのシナモン・トーストとコーヒーのセットを注文。

店内には遅い朝食の男性、新聞読みながらコーヒーの男性、
営業マンらしき若い男性、男性ばっか。
今は遅めの午前中、男性(が来店する)時間帯なのか?
女性時間帯、学生時間帯ってのが、あるんだろうか?

なんてことを考えてたら、そろそろ上映時間。
慌ててトーストを食べ終える。

映画は面白かった。
見てる最中に、もう「面白いな〜」と思った。
世田谷線に乗ってきたからかもしれない、ふと思った。

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