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やらかすサイレンセスター・その1 [英国旅]

サイレンセスターはローマン道路沿いにある、
いわばコツウォルズのはじっこの、古い小さな町で、
かつて羊毛で繁盛した時代の名残の、
でっかい塔を持つ教会(修道院だったか?)がランドマーク。

教会の前のPにクルマを入れて、
iで今夜の宿を紹介してもらう。
宿は、町外れにある、ちょっとビックリしたのだが、
素敵なマナーハウス・ホテル。
この料金で?という料金である。
くつろいでから、晩ご飯の腹ごしらえに、
クルマで町へ戻った。

そして、
道に迷ったのである…

田舎ゆえ?
まだ夕方だってのに、
賑やかだったメインストリートは、
早々と店じまい、陽も傾き、薄暗く寂しい。

どこか店はやってないだろうかと、
とろとろクルマ走らせ探してると、
一軒、スーパーマーケット発見。
サンドイッチくらいあるだろと入ったが、
残念、冷凍食品専門だった(こういうチェーン店がある)。
他には…コンビニがあるでなし、自販機があろうはずもなし。

メインストリートから外れた路地から、
持ち帰りピザを持ってる人が出て来た。
あ、あっちにピザ屋があるんだな。
で、路地へ入ってみたが、
それらしい店はない。
もう一本曲がってみるか、
でも、見つからず。

諦めてホテルへ帰ろうっかー、
ビスケットとリンゴあったな、
紅茶でも飲んで、風呂入って、早く寝てしまおう。

!!! あれ、どの道を来たっけ?
??? この角曲がって来たんじゃなかったっけ?

あ、今、チラっと教会の塔が見えた、
あっち方向だ、と入ろうとしたのは一方通行で進入禁止、
では、こっち、とやってると、
ああ、せっかくのランドマークだったのに、見失ってしまった。

こりゃー、本格的に迷子!

ふと、気づき、ゾゾとす。
ホテルの電話番号どころか、ホテルの名すら覚えとらん!

幹線道路に出てみる、
ランダバウト(=ラウンド・アバウトだが、以下も、これで通す)の行き先表示見れば、
ホテル名を思い出すようなヒントあるかもと、グルグル回る。
やっぱりわからん。
で、また町へ入る。

ええと、さっき見失ってしまったけど、
教会、その前にあるP。
あそこからホテルへ向かったんだった、
だから、あのPへさえ行ければ、
また、ホテルへ帰れる。
同じ道、さっきホテルへ向かった道だもんな。

しかし、その教会はどこに…あ、人いた!
家の前でワゴン車から、何やら荷物を降ろしてる。

「サイレンセスター! でっかい教会! どこですかぁ〜」
焦ってるので、こんな感じ↑
「サイレンセスターは、ここよ。教会に行きたいの? 迷ったの?」
「はい、アイム・ロストです」
「教会が分かれば、後は分かるのね?」
ぶんぶん、首をタテに振る。

例によって、
「ついてらっしゃい、フォロー・ミー」
となり、ワゴン車で先導してもらう。

やっと(といっても、たいした距離でない)、教会の前のPへ来れた。
フォロー・ミーの途中、開いてるレストランも見かけたが、
もう、いいの、いいの、帰る、帰る、
ローマン道路に出て、ランダバウトを左、直進!

はぁぁ〜、ホテル。
バスルームで、へたり込む。
ああ、くたびれた。

旅してると、道に迷うネタは尽きない。
旅だからか、だから旅なのか。

しかし、
なぜ、あんなに焦ったのだろう。
荒野の真ん中で迷ったのではないのに。
町だし、民家もあったんだし、
行動すれば、どこかの家のドアを叩けば済んだのに。

何年か後、再訪して、また何か『やらかす』サイレンセスター、
それは、別の機会にでも。

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