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ホワイトホース [英国旅]

「白い馬を見に行ってくるよ」と言えば、
私をよく知る友人らには、すぐわかる。

ヒルフィギュアのホワイトホースのことだって。

イギリスの、石灰質の地質の地方(南に多い)では、
丘の斜面、馬のカタチに地面を掘る、というか削る。
遠くから見れば、それが馬とわかるが、
近くでは、近すぎて、どこが頭でどこが尾っぽ?
よくわからない、それほどデカイのだ。

何回かに分けて、これまでの旅で見た馬は10くらいはあるかな。
ナショナルトラスト所有の有名な馬を除けば、
たいてい個人の土地にあり、
運良くフットパスが通ってれば近くまで行けるけど、
まぁ、遠目から眺めるだけのこともある。

うんとこさ町外れにあって、
番地や案内板があるでなし、
「ホワイトホースを見に行く」は、正確には
「ホワイトホースを見るため道に迷いに行く」。

最寄りの村でのこと、田舎のバスに乗ること、
チャーターしたタクシーの運ちゃんとの会話。
よく晴れた日、雨がみぞれになった冷たい日、
同じ馬に、何年か後、別の道からたどり着いたこと。
見つけた時の気分は、どうだろう。
「来たよー、ハロー」と声かける。

現地で買った専門ガイド本『ヒルフィギュア』によると、
戦時中、敵機の目印(ランドマーク)にされぬよう、
枯れ草で覆って隠したという。
また、「噂」だけになってた幻の馬が、
冬の朝の暁の影で、ぼんやり馬のカタチに浮き上がって現れた、
なんてエピソードには、ワクワクドキドキする!

ああまた、白い馬に会いたくなった。


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