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ドラマに落っこちる・22冬ドラマ [カルチャー]

前クールには、怪物『最愛』、
それで満足し切って気が抜けたか。
さて、今クール、なんかあった? でしょうか。
なんかは、あったでしょう。


『おいハンサム!!』
シュールで面白い、グッとくるセリフもある。
ハラハラドキドキしなくても、毎週待ち遠しい、
こーいう深夜ドラマの世界は捨てがたい(捨てないけど)。

何話目だったか、
老夫婦だけで繁盛してる、めちゃ忙しそうな食堂で、
新入社員が自分の靴を揃えるシーン。
食べ物もテーマの一つだったけど、
見せ方、伝え方が、いいんだなぁ。


『鉄オタ道子・2万キロ』
期待せず見てたら、なかなか良い、得した気分。
行く先々のチョイスも、景色の撮影ポイントも、
趣味が合うじゃないか〜
地味な駅に、なんもない土地。
その景色に、鉄オタ道子のビジュアル映える。
たまに登場する類クンもステキ。


『ファイトソング』
間宮クンと清原伽耶の、
いろいろ初主演ラブストーリーってので期待してたんだけど、
おじさん達(プロデューサー、脚本家、監督)の、
「ど? こーいうのキュンキュンするんじゃない? 君たちは」(想像)、
ってつもりだったのなら、
「いやいやいや〜、そうじゃないってば」と否定します、
ってシーンが山ほどあるドラマ、だった。

とはいえ、良いシーンもあった。
感心しました。

別段ストーリー上重要な場面でない、
ふたりで線路沿いを歩くシーン。
撮影の休憩時間か? 
ってくらいリラックスしてるように、
なんてことない会話しながら歩く。
穏やかなんだけど、楽しくてたまらない、初々しさが伝わる。

最終回で公園を歩くシーンでは、
やっぱり、なんてことない会話なんだけど、
いろいろあって乗り越えて、ホッとしてるというか、
下手すりゃバカップルくらい、かなりウキウキしてる。
初々しくても、ウキウキしてても、
演技に見えない、このふたりの演技は、やっぱり凄い。

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彫る、について [カルチャー]

ミケランジェロの彫刻術というのがあって、
本人によると。

「最も秀でた芸術家はいかなる思想も持っていない。
ただ大理石のみが、余剰のものにとりまかれつつ、
自分の中にそれを抱いているのだ。
そしてその余剰のものを取り除こうと、
高貴な魂に導かれた芸術家の手が、そこに触れるだけだ」

さらに、これを、
美術好きの夏目漱石が、『夢十夜』という作品で、
評判の彫刻師・運慶が、
護国寺で仁王像を彫る場面で、見物人に、こう言わせる。

「あれは眉や鼻をノミで作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、
ノミと槌の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだから、
決して間違うはずはない」

ということが『「漱石の美術愛」推理ノート』(新関公子著)で
紹介されてた。

先日たまたまテレビでイサム・ノグチの日美を見たとき、
この件が、スルスルっと脳から出た(つまり思い出した)。
そういうことかと合点が、いった。

これから彫る作品は、すでに石の中にある。
というのが彫る人の頭の中にある。

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ドラマ『ルパンの娘』! [カルチャー]

前クール『ストロベリーナイト・サーガ』の終盤、
次回作予告で見かけた『ルパンの娘』、
「どうしようかなぁ」と視聴を迷ってたのがウソのよう、
目下、ど・ハマリ中なのである。

ええと、そうそう、旅館で結納の回、
あっちゅう間に事態が思わぬ方向へ〜

警察官パパの白いカーテンをバサッと、
華と和クンの、金網フェンス別れのシーン!
か、か、金網キターッ、
やばい、やられた金網、出すかよ、今時、金網、このテがあったか〜、
誰だ、思いついたの、監督さん?

思えば。

初回、♪ダバダバダの曲に乗せ、夜霧に浮かぶタワマンの空撮風CGで、
おお、ヤル気なんだな(何を?) と、確信した、これヒット、視聴決定!!!

泥棒一家のニセ自宅の「近所の工務店に発注したような」
バルコニーとは言えない物干し台?
に、いかにも下町っぽいプランターに花、そこで華がジュリエット。
畳ピョンからワープした先が「マンション住人の園芸クラブ(!)」の物置き。
そっから「自転車置き場を通ってく」のも、いちいち可笑しい。

いちいち可笑しいんだけど、
大真面目に愛を演じる深キョンと瀬戸クン。
(ここ最近の回の瀬戸クンの激アツぶりには、ちょっと引くが…)
このふたり、もともと、嘘でしょ〜? な役を演じきれるというか、
しかも、可愛さとか健気さとかカッコ良さとかを、
相手から引き出すのが、上手。

そして。

最初はかなりハラハラした、おばあちゃんと眉毛のボー演技が、
やっと安定してきてホッ。
それぞれの家族、もうキッチリ、それぞれの見せ方ってんですか? 
個性が出てやんの(やんの?)

泥棒パパの手提カバンの投げ方とか、
いやぁ、これ演出なのか、演技なのか、板についてるよなぁ。
警察官パパが、結構まともな人っぽいのも、頼りになる。
と、そんなレギュラー陣に、
毎回ゲストの、微妙な選び方、計算か?


もう、サクサク話が進んで、
小刻みな編集作業、ご苦労さんです!

ワタル兄ちゃん、そろそろ出番では? 

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もひとつドラマ『昭和元禄落語心中』 [カルチャー]

正直、観るまでは、
岡田将生で落語ドラマって???
しかも、予告の番宣ビジュアルでは初老に化けてて、
「一体、なんの楽しみが…」と、まるで期待せず、
見るか見まいか迷ってたくらい。

話は主人公の中年あたりから始まる。
白髪がチラホラの、
こんなに見慣れない岡田クンは、ない「やっぱり」感、
以上に、運転手の松田のハゲかつらに、コントか!? とノケぞる。

ところが、おー、アンナチュラルの葬儀屋さんぶりの、
竜星涼の、ひっくり返りそうな落語入門希望の青年役に、
俄然、興味わく。
めっちゃ強気な成海璃子(NHK多いな)も、いい。
あれよあれよと、引き込まれ、
まだ一話目だけで、見終わったとたん、

こ、これは、めっぽう面白いドラマだっ

主人公の中年時代に始まり、昔話のカタチで、
足を不自由にさせた生い立ちの子供時代から、
ライバルで親友になる少年と一緒に育ち、
やがて青年になり、芸者・みよ吉が登場、と進んでく。
よっ、待ってましたの大政絢(好きな女優さん)。
これ、ドンピシャの大切な配役でしょう。
岡田クンと絡むと、この世の雰囲気ではない、ほぼ幽霊の図だ。

初太郎が破門されるシーンの、
初太郎役・山崎育太郎と師匠役・平田満にはシビれた。

一発撮りだったんじゃないの?
ってくらいの緊張感ビシビシの、
ちゃぶ台ひっくり返しからの、怒鳴り合い。
一息つく間もない、
あまりの迫力に、画面こっちまで身じろぎ出来ず。
名場面でっす!!!

そのまま、
高音域なエンディングの曲が流れ、
せっかくの雰囲気を失くす。
アーティストが悪いんじゃないけど、チョイスが違ってた。
甘酸っぱい(?)青春ドラマのはずだった?
いえいえ、
重厚で本格的、かつエンタ娯楽の、お手本のようなドラマだ。

落語のシーンが見事で、
岡田クン『死神』など、
ええー、落語って凄い、笑うだけじゃないのね、
奥深そう、面白そう、という気にさせる(でしょう?)
年月過ぎても、幽霊になっても、
山崎育三郎の、髪型ひとつ変わらないのは気になるが(笑)、
初太郎最後の落語シーンにも、ジンときた。

ところで、
「なんでか、この噺、知ってる、なんでだろ?」
と、不思議なデジャブ感に、
思い出した『タイガー&ドラゴン』で見たんだ。 
そういや、あれも落語ドラマ、懐かし過ぎ〜〜〜

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面白かったドラマ『大恋愛』 [カルチャー]

難病モノってことで、
そーいうのの言い訳にしたグチとか、
暗さとか、可哀想ぶりっ子とか、
全く無し。
安心して観れた。

画面のトーンが明るいのも、良かった。
特に室内の、日当たりいいんだなーくらいの画面が、
突出せず、物静かに、ゆる〜〜〜く進んでく話の流れに、よく合ってた。

小説本の、朗読で知る文章や、装丁が、とにかくリアル。
実際にある本みたいに錯覚する。

俳優さんの演技を楽しむタイプのドラマで、
これまで、どのドラマの、
どの役も「合ってねー」松岡の(決して嫌いな人じゃありません)
井原先生役が、おー、いーじゃん、良かったよー。
ちなみに、井原先生のパパは、
『逃げ恥』の、ゆりちゃんの上司の人だよね?
ちょーっとの出番でも、印象的な俳優さんだ。

波風立てるだけの役の人物がなくて、
登場人物の、一人一人、脇の隅々まで上手に使い、
まとめ上げたのは、ご立派。
改めて、みんな、みんな恋愛してた。と気づいた。

脚本は、年齢知ると、ビックリするくらいのベテランだけど、
古臭くなく、時代にズレず(同じことか)、
幸せを描くことで、同時に悲しみが浮き出る、
力加減がいいのかなぁ。
大石静先生、さすがです。
面白かったです。


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自転車こぐだけで [カルチャー]

ドラマのネタが続くなぁ〜
お待たせ(か?)『透明なゆりかご』でっす!


怒りにまかせて自転車をこぐ。
汗かきかき坂道を、
先生(瀬戸クン!)の言葉や、
先輩看護師(水川あさみ、いいね〜)の言葉が、かぶさりつつ、
アオイの空想。
自転車をこいで走る女子高生を。
自宅の風呂場から、今走ってる、同じ道を。
その距離と、しんどさを。
徐々にアオイの、変わってく表情。

まずは、↑この演出からして!
脚本、出演者、
清水さんの音楽も、Charaの、相変わらず「たる〜い」歌も、
毎回毎回、静かにズシンと来るんだなー。
よくよく、とっても、よく出来てるドラマです。

優しいとか、感動するとか、いい話〜とかの、言葉では表せない、
ともすれば生々しく、ホラーっぽくもあり(そう?)、
ずっと感じてた、
この不思議感というか、ふわふわした感覚は? 一体?

説明的なシーンやセリフが少なくて、
最初はわからなかったけど、ポストイットの回あたりで、
やっと気がついたのだった!

……気づくの遅くて、スミマセン
そーか、そうなんだ、
アオイの空想なんだ、毎回。
まだ見習いの高校生の、未熟な、
でも、なんとか絞り出す「希望の」空想。

で、初回も見直してみたら、
添い寝も、かー。
やられた。

小道具の使い方にも。
一輪の薔薇が、
アオイの自転車で、ぶっ壊す。
付き添いに来いとの、理由にされる。
おにぎりの、お盆に乗っている。
仏壇へ、お地蔵さんへと、話をつなげていく役目。
小道具どころか、しっかり出演者じゃん!
これがまた、とびきり綺麗な、純粋そうな(?)薔薇で、
余計に悲しい、せつない、
でも、寄り添ってる感じがするんだ。
くぅー


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夏ドラの男たち [カルチャー]

『この世界の片隅で』の、松坂桃季は、
国民服(ってのかな?)とか軍服風の、キッチリ姿はいいとして、
自宅で浴衣に着替えると、途端に。
(途端に、…何?)

「すずさん」なんて言うだけで、もー、エッチ(死語)!!!
とてつもなく色っぽい!

朝ドラの時は、別に、特には。
今回は、なんでだろ?
画面のトーンもあるか知らないけど、
すっごく怪しい。
犯人だ! の方ではなく、妖怪系の怪しさ。

面長が、さらに目立つ、似合ってない短髪のせい? 
それとも、見てないんだけど、噂の、あの映画のせい?
松坂桃季は、どこへ行く?


『ハゲタカ』の綾野剛は、
初見こそギャグか? と笑ってしまったが、
回が進むごとに、徐々に納得(慣れた、とも言う)、
これでいいのだ、と。

眉間にシワのまま、ズズズーっと立ち食いうどんをすする、
バードウォッチングの場に、まるで東京から瞬間移動してきたみたいに、
いつもの黒スーツの仕事着のまま。
これが、もしチェック柄のシャツ、ポッケの多いベスト、首から双眼鏡、
なんて姿で登場したら、ドラマ台無しだ。
このリアル感無視こそが、綾野剛の目指すハゲタカなんだ。
このまま突き進んでくれー。


一方、同じく経済業界ドラマ『ラストチャンス』の、
仲村トオルの、爽やかさ、というか、アッサリ感は、どうだ。
このドラマに限らず、仲村トオルは、いつもそう。
このタッパで二枚目(でしょ?)がもったいない。
「苦悩」も男の色気の内、だと思うんだが。

「払えー、今すぐ返せー」と押しかけるフランチャイズ投資家に、
アッサリ土下座しちゃう。
その土下座に、屈辱感は、ない。
自宅に帰れば途端に、ハッピーなホームドラマ。
妻子出張サービスか? と思えるほどに「わざとらしい」家族。 
家族に仕事の苦労を見せまいとするなら、
そういう「苦悩」も入れて下さい。

実は、そういうのがうまい椎名桔平が、
これって目立ちもしない脇役やってる不思議。
「株」の話になると、関西弁になる大谷亮平の不思議(笑


あと『透明なゆりかご』で産婦人科医役の瀬戸クン、
『高嶺の花』で悪役の千葉クン、
実年齢の割に少年っぽい顔立ちの男優たち。
ついつい「クン」で呼ぶキャラ。

の、露出が、最近目立つのは、
どう使うか? こういう役で新しいイメージ作れるか?
ってゆー実験、勝負所ということなのだろうか?

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青山ブックセンターの閉店 [カルチャー]

テレビのニュースが、
「青山ブックセンターの閉店の日です」と伝えた。

閉じるのは知ってたけど、ああ、今日だったのか。
だからと言って、行けばよかったとかまでは思わないが、
残念な気持ち。
寂しいという気持ちかな。
六本木へ行く用事があれば、やっぱり立ち寄ったもんな。
映画へ行った、そのあと、この本屋へ行った。
(その映画館も、すでに無い)
ギャラリーへ行った、そのあとも、というふうに、必ず六本木とセットだった。

とはいえ、まだ青山本店の方はある。
どちらかといえば、こちらの方へ、回数は行ってる。

例えば、とある冬の夜、
帰宅の人々とは逆の電車に乗り、電車を降り、
青山通りを少し歩いて、長いエスカレーターで降りる。
本棚の間を歩き、本を手に取り、
考え、刺激され、面白がり、「気分がマシ」になる。
そう、少し自信を無くし、気分がモヤモヤしてたりした時、
行きたくなるのだ。

店内を一通り歩き回ったら、
休憩がてら、自販機の紙コップのココアを手に、
すでに閉まってるカフェの、
吹き抜けの庭の、植え込みのヘリに腰掛け、
寒さと、安心感と、ココアのあったかさが、ごちゃ混ぜになり、
夜空を見上げ、孤独感に酔う、
クゥーーーー(なんて、センチメンタルなの!)

もともとは広告代理店が始めた本屋さん。
こういうアート系専門書も扱ってる本屋があれば、
夜中もやってる本屋があればなぁと、
多分自分たちで考えた理想の本屋さん。
まぁ、そういう本屋さんなのだ。


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ギロッポ〜ンで、アート [カルチャー]

毎回楽しみにしてる、
知人の作品展へ行ってきた!


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舞台美術もやってる人なので、
まず、展示会場の飾りが面白いことになってる。
聞くと、アマゾンで大量買いした農業用虫除けネットを素材に、
ちまちま手作業で作ったそうな。
それを会場に持ち込んでから、つなぎ合わせた、と。

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例えば古着のコートを糸と針で縫い縮める。
と、「生きた」人形のフォルムになる、というか、してく。
凄まじい手作業! 
この人の人形は、装飾用だけってだけでなく、
実際の舞台でも使われる。
動くと、愛嬌があって可愛いんだ。

作品展も舞台も、機会があると、いつも足を運んで、
なんだかんだ、勝手に自分も、やるぞーって気になる。
何をやるんだよ(笑


松沢香代人形展『瞼』(まぶた)
六本木の芋洗坂「ストライプハウスギャラリー」にて

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覚醒・井浦新 [カルチャー]

使い道がないんだけど、
手放すには惜しいツール。

例えばキッチン用品とか、仕事の道具とか、
PCのソフトとかアプリとかでも、あるでしょう。

良さそう、便利そう、
使いこなせたら凄く面白そうな、存在ありのツール。
しかし、使い道が見つからないツール。

けど、手放さなくてよかった、陽の目を見る時が来た。

井浦新が。
ドラマ『UNNATURAL アンナチュラル』で、
「これが井浦新の使い道」的な、ハマリ役が、
やっと、キターー

過去にも、もちろん映画『ピンポン』とか(28歳時、高校生役、ププッ)、
大河ドラマのコスプレ物(時代劇の意)とか、
恋愛ドラマもいくつかあったけど! 
やー、ダメ、こんな使い方は違う、とジリジリしてきたのだ。

そもそもの出会いは、
映画『実録・連合赤軍〜』の、なんか意外だけど、赤軍メンバー役。
なんだ、この水面が見えない深い井戸のような目の人は(例えが変?)。
と、凄く気になった。
当時34歳。
現43歳、
待たされたよ、
もう『日曜美術館』見飽きたよ(コラ)。

願わくば。
ドラマ『UNNATURAL アンナチュラル』では、前髪が長い。
あの目を見せてくれないもんかな。
ここぞ、で見せるのかな、期待。



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