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お宿は、どこ。 [英国旅]

スウィンドンのレンタカー「ハーツ」でクルマ借り、
あちこち立ち寄りながら、シャーボーンまで来た。

天井模様に目を見張る教会など観光したのち、
さて、今夜の宿あるイエットミンスターへ向かうのだが、
とにかく小さな村らしい。

今いる道路A30から、ローカルなA352、
さらに、その先は道に号数すらない、
ロードマップ上では「白い道」だ。

ちなみに色でいうと、
一番大きな道(高速道路)の青から順番に、
→緑→赤→黄色(ここまで号数ある)。

とにかく、道に迷う前に、
アテにできる町らしい町は、このシャーボーンしかない。
通りすがり、運良くタクシー会社の事務所を発見す。

道案内は得意中の得意であろうタクシー運ちゃん、
「あー、それなら、この先にガソリンスタンドあるから、そこ右に…で、丘があって」

うーん、やはり全部聞き取るのは(自分のリスニング力では)キビしい。

「(地図)描いてもらえません?」
(このフレーズは、よく使う、ライト・ダウン・プリーズ)

旅に使ってる、手帳を渡す。
「え、え〜と…」運ちゃん、いきなり考え込んでしまった。
頭の中で、整理してる。
で、描き始めて、すぐに、
道は手帳のページのハジっこまできてしまった。
つまり、続きは欄外らしい…。

で、今度はもっと大きな面に描いてもらおうと、
旅の資料を入れてる封筒(B4)の裏面を提供する。

すると、運ちゃん、
大きな面の、やけにハジっこあたりから描き始め、
……、やっぱり続きは欄外。

唖然。
運ちゃんもキマリ悪そう。

「とにかく、こうだよ!」
と、最初に説明されたガソリンスタンドまでを示して、
「大丈夫、簡単な道だから。分からなかったらガソリンスタンドで聞きなー」
手を振って別れた。

続きがある。
心温まる。

なんとかイエットミンスターの村に入った。
あとは、宿の場所を見つけるのみ。

しかし、町と違って、人がいないんだなぁと、
心細く思ってるとこに、
学校帰りか、小学生の少年が3人、自転車で走ってきた。

こんな小さな村に、宿が何件もはないだろう。
「宿、行きたい、知ってる?」
3人「あそこかなー」「あそこじゃないか」と相談してから、
「ついて来て!」
(これも、よく言ってもらう、フォロー・ミー)

小学生の自転車3台に先導されて走る、
フロントガラス越しの景色を、
決して忘れることはないだろう。

宿に着く。
気の良い奥さんが、二階の部屋まで荷物を運んでくれそうになるのを、
「いえいえ、自分で、トゥー・ヘヴィだから」
「いいのよ、慣れてるから」
と、ごちゃごちゃ、私が私がと言いながら、一緒に階段を上がる。

荷物を置いてから、村を散策。
パブでピザを食べる。
店の犬がワンと吠えて、主人にしかられる。

いい旅になったなぁ、と思う。

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コメント 2

mierin

あはは、わかる、わかる。
地図書いてると「欄外」になってしまう。
今いる場所と目的地を先に設定しないと絶対「欄外」になっちゃうよね。
それにしても、ちゃんと連れて行ってくれた子供達に感謝だね。
by mierin (2016-05-15 17:40) 

kaku-jin

>mierin
こーういうことが旅を思い出にするってことよね。
漢字とか象形文字だから、
日本人は地図書くのも、
さほど難しいと思わないんだって。
と、フランス人が言ってました。
綴り覚える方が、私は,難しい…





by kaku-jin (2016-05-24 08:45) 

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