初めて北イングランドへ行った日(後編) [英国旅]
目の前に現れた卵ホットサンドは、
予想してた、薄切りパンに具を挟み、
プレスして焼くホットサンドとは似ても似つかず、
ハンバーガー用のパンに目玉焼きが挟んである、のであった。
味付けは無し、タルタル、照り焼き、ケチャップなどのソースも一切無し。
これがホットサンド?
どこがホット?
目玉焼きに、そっと触れてみると、ほんのり温かい。
それで、ホット? それとも「イカしてる」って意味?
ぎゃははははははは! ウケる〜〜〜〜
挙動不審に思われたか、ウェイトレスが不思議そうに見てる。
「あの〜、何か?」
「いえいえ、あー、これホットサンドなるか?」
「はい、ホットサンドですけど」
うん、では「いただきます」。
パク。
と、目玉焼きの黄身が半熟で、ツーーっと胸元に垂れてしまった。
慌ててバッグから、日本の路上で配ってたポケットティッシュを出し、拭く。
ピンク色のウサギのキャラのイラスト入り、駅前留学ナンタラ英会話学校の。
すると、ウエイトレス、
そのポケットティッシュが気になる様子。
「欲しい?」
「え?!」
「あげるよ、どうぞ」
「もらっていいの? ありがとう!!」
ウエイトレス、小走りに奥へ引っ込み、もらったーと、みんなに報告す。
何やらもめてるような声がす。
そして、不安げな表情で、またテーブルまで戻ってきて、
こう言ったのだ。
「あの〜、これ、一枚だけくれるってことだったのでは…」
ええー、違うよ、全部(っても使いかけだ)!
ティッシュペーパーは、もちろんイギリスにもある。
ポケットティッシュも、知る限りは「似たの」がある。
でも、ゴワゴワで厚い。
よか、ピンクのウサギが、
彼女のハートにヒットしたのか????
(ああ、ホットサンドで話が長くなってしまった)
そうだ、
「実は天使を見に来た、どう行けばいいのか?」
これも何かの縁、助けてもらおうじゃないの。
「う〜ん、天使まで、どう行くか…ちょっと待ってて」
厨房でなく、事務室の方から中年のキリリとした親切そうなオーナーが登場。
その手には、バス路線図が!
「はいはい、天使を見に行きたいとか?」
と、オーナーは路線図を広げ、
乗るバス停は、ここ。バスの番号は、これ。
降りるのは、ここ。
メモを取ろうとすると、
「あげますよ〜、バス路線図くらい」
えええー、今度はこっちがヨロコブ番。
握手、ウェイトレスとも握手。
乗るとき、バス運ちゃんに「天使のとこまで行きます」と告げる。
ああ、やっと。
ホカホカした気分で、バスに揺られ、街から離れ、郊外へ向かう。
バスには、
小学生高学年くらいのお姉ちゃんと、その妹たちがいた。
一番下はベビーカーの赤ちゃんだ。
色違いのサテンのリボンで髪を飾り、おめかしてる。
お姉ちゃんは妹たちが座席でイイコにしてるか声かけ、
赤ちゃんを携帯電話で写メしてる。
これから、子供らだけで、
親戚の家へでも遊びに行くのだろうか。
お姉ちゃんの携帯電話は、クリスマスプレゼントで貰ったばかりなんだろうか。
などと、想像する。
あ、前方に天使が見えてきた!
降りる用意を始めると、
運ちゃんが「まだまだ、先」と言う。
それは本当で、何個か前の停留所からでも見えるほどに天使はでかいのだった。
「ここだよ」とバスの運ちゃん。
バスを降り、幹線道路を渡り、
天使の立つ、ゲーツヘッドの丘に着いた。
正式名:The Angel of the North 北の天使
別名:ゲーツヘッドの目立ちたがり屋
現代アーティスト、アントニー・ゴームリー作。
高さ20m、重さ200tの、重工業の街らしく鉄製の天使像だ。
天使の足元に腰を下ろし、
なんでまた、ここへ来ることにしたんだっけ…
と、かろうじて『シーズンチケット』の、あの場面を思い出そうとするが、
寒くて、思考停止。
とうとう粉雪が降り始め、
ここまで時間かかったので、すでに暮れかけた空に、
何本もの飛行機が、筋を残してく。
ああ、寒い寒い。
北イングランドかー。
予想してた、薄切りパンに具を挟み、
プレスして焼くホットサンドとは似ても似つかず、
ハンバーガー用のパンに目玉焼きが挟んである、のであった。
味付けは無し、タルタル、照り焼き、ケチャップなどのソースも一切無し。
これがホットサンド?
どこがホット?
目玉焼きに、そっと触れてみると、ほんのり温かい。
それで、ホット? それとも「イカしてる」って意味?
ぎゃははははははは! ウケる〜〜〜〜
挙動不審に思われたか、ウェイトレスが不思議そうに見てる。
「あの〜、何か?」
「いえいえ、あー、これホットサンドなるか?」
「はい、ホットサンドですけど」
うん、では「いただきます」。
パク。
と、目玉焼きの黄身が半熟で、ツーーっと胸元に垂れてしまった。
慌ててバッグから、日本の路上で配ってたポケットティッシュを出し、拭く。
ピンク色のウサギのキャラのイラスト入り、駅前留学ナンタラ英会話学校の。
すると、ウエイトレス、
そのポケットティッシュが気になる様子。
「欲しい?」
「え?!」
「あげるよ、どうぞ」
「もらっていいの? ありがとう!!」
ウエイトレス、小走りに奥へ引っ込み、もらったーと、みんなに報告す。
何やらもめてるような声がす。
そして、不安げな表情で、またテーブルまで戻ってきて、
こう言ったのだ。
「あの〜、これ、一枚だけくれるってことだったのでは…」
ええー、違うよ、全部(っても使いかけだ)!
ティッシュペーパーは、もちろんイギリスにもある。
ポケットティッシュも、知る限りは「似たの」がある。
でも、ゴワゴワで厚い。
よか、ピンクのウサギが、
彼女のハートにヒットしたのか????
(ああ、ホットサンドで話が長くなってしまった)
そうだ、
「実は天使を見に来た、どう行けばいいのか?」
これも何かの縁、助けてもらおうじゃないの。
「う〜ん、天使まで、どう行くか…ちょっと待ってて」
厨房でなく、事務室の方から中年のキリリとした親切そうなオーナーが登場。
その手には、バス路線図が!
「はいはい、天使を見に行きたいとか?」
と、オーナーは路線図を広げ、
乗るバス停は、ここ。バスの番号は、これ。
降りるのは、ここ。
メモを取ろうとすると、
「あげますよ〜、バス路線図くらい」
えええー、今度はこっちがヨロコブ番。
握手、ウェイトレスとも握手。
乗るとき、バス運ちゃんに「天使のとこまで行きます」と告げる。
ああ、やっと。
ホカホカした気分で、バスに揺られ、街から離れ、郊外へ向かう。
バスには、
小学生高学年くらいのお姉ちゃんと、その妹たちがいた。
一番下はベビーカーの赤ちゃんだ。
色違いのサテンのリボンで髪を飾り、おめかしてる。
お姉ちゃんは妹たちが座席でイイコにしてるか声かけ、
赤ちゃんを携帯電話で写メしてる。
これから、子供らだけで、
親戚の家へでも遊びに行くのだろうか。
お姉ちゃんの携帯電話は、クリスマスプレゼントで貰ったばかりなんだろうか。
などと、想像する。
あ、前方に天使が見えてきた!
降りる用意を始めると、
運ちゃんが「まだまだ、先」と言う。
それは本当で、何個か前の停留所からでも見えるほどに天使はでかいのだった。
「ここだよ」とバスの運ちゃん。
バスを降り、幹線道路を渡り、
天使の立つ、ゲーツヘッドの丘に着いた。
正式名:The Angel of the North 北の天使
別名:ゲーツヘッドの目立ちたがり屋
現代アーティスト、アントニー・ゴームリー作。
高さ20m、重さ200tの、重工業の街らしく鉄製の天使像だ。
天使の足元に腰を下ろし、
なんでまた、ここへ来ることにしたんだっけ…
と、かろうじて『シーズンチケット』の、あの場面を思い出そうとするが、
寒くて、思考停止。
とうとう粉雪が降り始め、
ここまで時間かかったので、すでに暮れかけた空に、
何本もの飛行機が、筋を残してく。
ああ、寒い寒い。
北イングランドかー。
2016-11-30 22:07
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